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赤色のちからを使う

「デザインパワー」016 超得カラー配色術-4


あなたにも、デザインのパワーを活用してもらいたい!
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そして「お得に」実践してもらう事を目標にお届けしております。

◇1.アイデア
◇2.レイアウト
◇3.フォント
◇4.カラー
の4つのテーマからランダムに超得情報をお届けしているこのメルマガ。
今回のテーマは「カラー」です。


前回は「白」についてすぐに使えるカラー配色テクニックをお話ししましたが、
今回は「赤」についてです。

赤は、デザインをする上で最も使う有彩色と言えるかも知れません。

そのくらい「使える」色ですので、「赤色」の持つパワーを知っておくと、
よりホットなデザインが出来る、、、かも。

それでは、「赤」のパワーをいくつか紹介します。


◆◆◆ 強烈なインパクト! ◆◆◆

「赤」には、人の目を奪う強烈なインパクトがあります。

画面の中に「赤」があると見ずにはいられない、そんなパワーを持っています。
なぜでしょうか?


「赤」が「血」の色であることと大きな関わりがあります。
原始の時代に人々は、「狩り」をして生活をしていました。

「狩り」は命がけです。
医者も薬もない時代に、ケガは即、死につながります。
「出血」は生死を左右する現象であり、「赤」は命の色だったはずです。

生死をかけた高揚感の中、獲物を捕らえ肉をさばくときに一面に広がる「赤」。
それを自らの命に代えるべく、口にする喜び。

人類がどんなに進歩しても、「感情」は原始の頃からたいして変わりません。
命に対する、恐れ、感謝、喜び、悲しみ。。。

原始の時代から永くすり込まれた「赤」への感情は、「いのち」への感情です。
だからこそ、他の色にはない強烈なインパクトを「赤」は持っているのです。


古くから、この「赤」の力は生活の中で使われてきました。

祭事や慶事では「赤と白」のストライプを。
危険や禁止を伝える標識として。
目立たなければならないポストや消防自動車。。。

様々な場所で「赤」のパワーを活用してきたのです。


マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、ロッテリア、とチェーン展開
しているファストフード店のトレードカラーに「赤」が多いのもうなずけます。


◆◆◆ 暖色・膨張色・進出色の代表格! ◆◆◆

暖色←→寒色。膨張色←→収縮色。進出色←→後退色。

といった分け方で色を呼ぶことがあります。
「赤」は暖色・膨張色・進出色の代表格です。


「赤」の暖色効果は、インテリアに利用すれば季節感の演出だけでなく、
実際の体感温度にも効果があります。

ある実験では、同じ温度の青い部屋と赤い部屋に入ったときの体感温度には、
3度も差があったそうです。

オフィスのパーテションや、ウィンドスクリーンなどに活用すれば、
エコで手軽に効果のある、クールビズ・ウォームビズができるのでは?


また、以前のメルマガでもお話ししましたが、「暖色」には、「時間」の
感じ方を「長く」感じさせるパワーがあります。

このカラー・パワーを使えば、同じ時間でゆったりとくつろぐことのできる
インテリアを作ることが出来ます。

インテリアに「赤」を大きな面積で取り入れることが難しいこともあります。

そんなときでも、部屋の照明を白色蛍光灯から最近流行の電球色に換える
だけでも、驚くほど「くつろぎ」効果が得られるので、是非お試しを!


「赤」の膨張色効果は、商品のパッケージなどに使えるかも知れません。

青系の色彩に比べて大きく「膨張」して見えるので、中身を多く感じさせる
効果が得られます。

逆に、ファッションで用いると、太って見える可能性があります。

スタイルを痩せているように見せたい場合は、全身には使わない方が
無難かも知れません。


「赤」の進出色効果は、看板やサインの分野では大活躍です。

あるお店のネオンサインでは、ベースに青のネオン管が使われており、
お店の名前が赤いネオン管で作ってありました。

その効果たるや絶大です。
特に、青いベースとの対比で効果が引き立ったのでしょう。
赤いお店のロゴがくっきりと「浮いて」見えました。



このように「赤」のカラー・パワーは、デザインには無くてはならない
ものです。狙った効果が出るように、あなたも試行錯誤してみては?


今回のデザインパワーは、

・赤色のちからを使う

でした。

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 これは持っておきたいデザイン書籍
【【カラー・ルールズ 色とデザインについて知っておきたいこと】】
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カラーや配色については「センス」とか「感覚」で語られることが多いです。
「私は色のセンスが昔からないから、、、。」とか
「あの人は色彩感覚がいいよね。」とか

でも、「センス」とか「感覚」が無いと上手にできないと思われている「配色」には、
デザインするときに知っておきたいいくつかの 「ルール」 があります。

「色のセンス」がいい人も、「色彩感覚」に優れた人も、その「ルール」を知っていて、
テクニックとして身につけているのです。

「カラー」「色彩」は、人の心理に大きく働きかける、デザインの中でも重要な要素です。
まずは、「カラー」「色彩」の基礎知識を「ルール」として知っておくことで、
「配色」で悩むこと無く、デザインパワーをより引き出すデザインを!

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    オススメ書籍!PicUp!  【【カラーイメージスケール】】
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デザインをしていて「色」を選ぶときには、
「和風の色」とか「モダンな色」といったイメージで選ぶことが多いですよね。

そこで、そのようなイメージキーワードで索引をひくことができるのが、コレ!
逆引きで「イメージ」から「色」が選べるので、大変重宝しますよ。

わたしの持っている【カラーイメージスケール】は使いすぎて、
もうページが何枚かはずれてしまっています。

周りのデザイナーも、なにげにみんな持っているという、
隠れたバイブル的な存在の色彩本です。 

色で悩んだ経験のある方、これで悩み解消です!

この記事は、本サイト発行のメルマガ「デザインパワー」をもとに編集してあります。
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