名前：オクトパス
職業：デザイナー
年齢：ひみつ(^x^)



たまに、父がガリ版刷りをしていた時のことを思い出します。
（ガリ版をご存じない方もいらっしゃると思いますが、薄くロウをひいた紙に先のとがったペンで
文字を書いて、それを版にしてローラーでわら半紙にインクを刷る印刷のことです。）

「おまえも何か書いてみるか？」
試し刷りの原稿を書いていた父に、思ってもいないことを言われました。

大人にしか触れない「マシン」（そのときのわたしにはそう見えました）に触れられる！
二つ返事で大喜びし、弟と一緒に自分の名前とまんがを描きました。

「それじゃ、刷るぞ。がりがり、ガリガリ、がりがり。」（ホントはこんな音しません）
自分の描いた原稿が、そのまんま印刷されました。
そのときのよろこびは、いまでも覚えています。

何度も何度も、広告の裏に同じものを刷りました。（コピーなどまだ無い時代の話です(*^_^*)）
自分が描いたものが「作品」になった瞬間でした。



そんな純粋なよろこびを、今でもわたしは仕事の中に求め、探しているような気がします。

ノンデザイナーであるあなたにも、そんなよろこびを感じてもらいたい。
そしてぜひ、よろこびの中から生まれた「作品」を世の中に発表してください。

きっと、どこかのだれかが、何かを感じてくれるはずです。