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パクリの技術

「デザインパワー」004 極楽アイデア発想法-1


デザインを職業としていないあなた!
そんなあなたにも、デザインのパワーを活用してもらいたい!
このメルマガは、すべての読者にデザインパワーを「少ない労力で」「楽に」
そして「お得に」実践してもらう事を目標にお届けしております。

◇1.アイデア
◇2.レイアウト
◇3.フォント
◇4.カラー

の4つのテーマからランダムに超得情報をお届けしているこのメルマガ。
今回のテーマは「アイデア」です。

デザインするのにとっても重要なのが、「アイデア」です。
でも、「アイデア」ってそもそも何なんでしょ?

手元の辞書を引いてみると、
「(新たに始める)物事の、中核となる考え。着想。」
とありますね。フムフム。。。

分からん。分かるようで分からない。

混乱させてすいません。
「考え」や「着想」って、頭の中にはあるけど、
物として見ることや触ることができないから、難しい!

でも、日常会話の中で「アイデア」という言葉はよく使いますよね。
だからみなさんは、何となく意味を理解しているはずです。
その理解で十分です。

別に国語的な正しさを語ろうって訳じゃありませんから。(笑)

では、なぜこんなことを書いたか?

「アイデア」という抽象的なことを説明するのが
いかに難しいかを、まず感じて欲しかったからです。

このように、「アイデア」について考えてゆくことは、
大変難しいですが、難しいから楽しい。やりがいもあります。

その上、デザインをする時、まさに「中核となる」のが
この「アイデア」ですから、テーマからはずすわけにはいきません。

がんばって「極楽アイデア発想法」をお届けしてみましょう!

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少し前の話になりますが、あるデザイン物件Aを依頼されました。

これが、非常に納期が短くて困った。

考えた末に、社外のフリーデザイナーにお手伝いしてもらうことに。。。

打ち合わせをするのに、喫茶店で待ち合わせをしていたら、
時間通りに彼女は現れました。(いつも時間に正確で助かってます)

そのとき、私は携帯で別の打ち合わせをしていたので、
彼女が入ってくるのを見て、会釈をすることしかできませんでした。

それでも手に、今まで見たことのないペットボトルが握られている
のには気付きました。

電話が終わり次第、きちんと挨拶をした後、彼女が開口一番、
「これ、あげます。」
お茶のペットボトルを頂きました。

超クールなデザインのボトルだったので、
「おぅわ!かっちょいいね!このボトル!どこで売ってるの」
といいながらボトルを確認すると、「itoen」の文字。
説明書きもすべて英語。

「ソニプラで売ってて、なんだかこういうの好きそうだから買ってきた。」

ソニープラザって輸入雑貨と一緒に輸入食品も売ってますよね。
そこで、伊藤園のお茶が逆輸入バージョンで売っていたらしい。

とにかくかっこいいラベルだったので、熱く(厚く?)お礼を言って
分かれたのですが、もったいなくて飲めずに、ずっと飾っておきました。

それから1ヶ月半後。。。

別件でデザイン物件Bを依頼されました。
あるカフェの基本グラフィックで、60年代風にして欲しいとのこと。

打ち合わせの段階で、私の頭には、
「この前のペットボトルのパッケージが使えるな!」
とひらめきました。

もちろん、そのまんまコピーしたように流用するわけではありません。
あくまでもデザインエレメントの1つとして、「アイデア」を参考にして、
ほかのエレメントとともにデザインを完成させるわけです。
(この辺のさじ加減が難しい!間違えると「ただのまねた物」になります。)

いくつかのプランをプレゼンテーションして、最終的に決まったプランは、
この「ペットボトルのデザインをぱくった」案でした。

「ぱくる」とは、人聞きの悪い言い方ですが、
「参考にした」と、言い換えたところで、やってることは一緒です。

「デザイナー」と呼ばれる人は、「ぱくった」と言われることが嫌いです。

それは、「ぱくった」=「真似した」=「楽した」=「価値が低い仕事」
といった固定観念が多くの人にあるからです。

しかし、「アイデア」とは、既存要素の新しい組み合わせでしかありません!
ネガティブな固定観念を捨て、「ぱくり」の技術を学ぶことが大切です。
(これを読んでいるあなたはノンデザイナーなのですから、何も臆することは
ありません。どんどん良い物を見て、吸収して、ぱくりましょう!!!)

間違えないでください!
「ただのまねた物」を楽して作れ。と言っているのではありません。

「ぱくりの技術」とは、デザインの全てではなく、その中にあるデザイン要素を
「ぱくる」=「理解し吸収する」ことで、より良いデザインを考えよう!
と言うことです。

この「理解し吸収する」が大切!
・なぜこの形なのか?
・なぜこの色なのか?
・なぜこのレイアウトなのか?
・なぜこのフォントなのか?  等々
考えて自分なりの答えを見つけるのです!

そして、その要素を自分なりのやり方で組み合わせる。

これをしながら、どんどん良い物を「ぱくり」ましょう!
それはもう、「ぱくり」ではなく、あなたの「アイデア」なのです。

長くなりましたが、
このエピソードで、もう一つ重要なのは、

パクリの元になったアイデアが、向こうから自然とやってきた。
ということです。

実際、何の苦労もなく、打ち合わせした時点ですでに
わたしの頭の中には「アイデア」が浮かんでいました。

なぜこんなことが起きるのか?

その答えは。。。次号で。(引っぱるよ〜)

次に紹介している、「アイデア」の本質を巧く見抜いている書籍
でも読んで、まっててね〜。

今回のデザインパワーは、

・「ぱくり」の技術を学べ!

でした。

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オススメ関連書籍!PicUp!  【【アイデアのつくり方 】】
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冒頭にも書いたように、「アイデア」って抽象的で本質がつかみにくい。

そのせいか、本当に役立つアイデア本って、実はなかなか無いんですよね。

この「アイデアのつくり方」は、そんな「アイデア」の本質をズバッと
斬り込んで、むきむきっと剥いて見せてくれる。
まさに、目から鱗が落ちるとはこのこと。

次の紹介する「アイデアのヒント」が実践書とすれば、
この本は、基礎原理を知る教科書と言ったところでしょうか?

私にとっては、現在のアイデア創出スタイルの元となったバイブルです。
「アイデア」を必要とする全ての人に読んでもらいたい!

通常のハードカバー本よりひとまわり小さくて、めっちゃ薄いので、
手に取ったときは、「これが?ホントにこれ?」って思います。

早い人なら30分もあれば読めちゃうかも。

でも、「アイデア」の本質を語るのに、必要十分で無駄のない文章には
さすがに多くの人に読まれるだけのものがあります。

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オススメ書籍!PicUp!  【【アイデアのヒント 】】
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「アイデアのつくり方」で目から鱗を落としたら、次は、早速実践でしょう!

原理が分かっていると、実践も楽にいくものです。

この本には、「アイデア」を出すための実践的方法がぎっしり!

この本に書いてある通りにやっていけば、今までの何倍かのアイデアが
軽く出てくるはずです。

○ 即効性のある、アイデア出しの視点。
○ 持続性のある、アイデア創出体質になるための心構え。

両方の事項についてかかれているので、何度も読み返しながら、
体にしみ込ませれば、短期間にアイデアマン(ふるっ!)
になっているはず。

こちらも是非読んでおきたい1冊です。

この記事は、本サイト発行のメルマガ「デザインパワー」をもとに編集してあります。
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今一番売れてるアイデア本



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